電話番号

ワシミ整形外科

MRI順調に稼働しています2

コラム

こんにちは。
河野です。

今回はMRI室の内装編です。2017.11.28のブログは外装編でしたので、外を攻めたら内を攻める。
兵法でも野球でも同じですね!!同じなのか!?

早速ですが、MRIは電子レンジと同じような作用をしています。
電波を身体にあてるので、ポカポカ暖かくなってきます(電子レンジみたいに高熱にはなりません)。ですので、体温調整が難しい患者さんや乳幼児に対しては注意が必要です。
そして、MRI検査室の中も25℃未満に設定するように決められています。

MRI検査を受けたことがある方はわかると思いますが、MRI検査室の中がひんやり涼しいのはこのためです。寒いと感じる患者さんもみえますが規格化されています。
Philipsの装置は室温が25℃以上になると検査モニター上にアラートが表示されます。
※これらの詳細は JIS Z4951やIEC60601-2-33に記されています。

難しい話はさておき、2017.8.26 MRIの音 の中にもありますが、MRIは強い磁場と電波を用いています。検査室外からの電波や磁場が入ってきてはいけません。
最近ですと、wi‐fiの電波や携帯電話の電波などなど外には生活をするには欠かせない便利なもの?波?が溢れていますが、MRIにとっては‘邪魔者’です。
MRIは患者さんから出てくるマイクロレベルからナノレベル(10の⁻6乗~⁻9乗)のとっても弱い信号を受信器で受信しています。携帯電話などの外部からの電波が入ると画像にノイズが入ってしまい、うまく画像が作成できません。
と言うわけで、MRIの綺麗な画像の条件は

  • 技師の腕(病変にあった撮り方を瞬時に見極める)
  • 装置の性能(磁場の強さや磁場の均一さなど装置自身のスペックの高さ)
  • シールドの性能

だと私は考えています。
③のシールドに関しては電波シールド(銅箔)と磁気シールド(ケイ素鋼板)が必要です。
電波シールドに関しては上記の通りですが、磁気シールドに関しては車や電車などの大きな鉄の塊などがMRI装置の近くで動くと磁場の均一性が乱れてしまいます。
ですので、患者さんにはご迷惑をお掛けしておりますが、ワシミ整形外科の北側駐車場は、MRIに影響がないように駐車場をあえて泣く泣く2台分を削ってもらい、今では植物を植えていると言うことです。

写真は信頼のおける職人さんが磁気シールドをびっしりと貼っている所です。下の方の銀色の板です。この次に上の列を貼っていました。
写真はありませんが、この上に電波シールドを貼ります。
他施設の話ですが、下手な職人さんがシールドを貼るとその後の検査中にノイズが入って苦労したと聞きました。いくら装置の性能が良くても外部からの電波などに邪魔されては本末転倒ですからね( ゚Д゚)
ワシミ整形外科ではそのようなことは一度もありません!職人さんありがとう(^^)/

逆に、MRI装置側の強い磁場や電波が検査室外に漏えいしないようにもしなければいけません。MRIの画像を提供するには絶妙なバランスが必要なんです!!

 

次は装置搬入編です。