MRIと酸素濃度 その2
コラムこんにちは。
河野です。
酸素濃度に関する続きです。
先回はMRIと酸素濃度がなぜ関係するの?と言うお話を簡単にしました。
今回は酸素濃度と人体の影響に関して簡単に説明します。
磁気共鳴専門技術者というMRIに関する解剖、装置、撮影法、安全性などに関連したとてもとても難しい認定試験の中にも酸素濃度の問題が過去にも出ています。
酸素濃度(%) 主な症状
21~20 自然酸素濃度(通常)
18 安全範囲の最低限、作業環境内の連続換気、酸素濃度測定が必要
16~12 脈拍・呼吸数増加、集中力低下、頭痛、吐き気、耳鳴り
14~9 判断力低下、精神不安定、酩酊状態、全身脱力、意識もうろう
10~6 危険を感じても動けず叫べない、幻覚、昏睡、全身けいれん
6%以下 6分で死亡、呼吸停止、心臓停止
と言った感じです。
先回にもタイのサッカーチームの洞窟の話をしましたが、表を見ていただくと洞窟内の酸素濃度が15%ほどのようでしたのでこの一件がどれだけ危ない状態だったのが推測できると思います。
今フト頭をよぎったのは、ドラマや名探偵コ○ンなどでよく?出てくる、エレベーターに乗っていて停電になってエレベーター内の酸素濃度が下がって、「やっべえ、意識がもうろうとしてきた・・・ら、らん・・・」というイメージです。うん、確かに危ない状態だが、彼の名推理で爆発寸前にみんなと一緒に脱出してくれるでしょう。
ばか話はさておき、写真はワシミ整形外科のX線操作室に取り付けてあるMRI検査室内の酸素濃度計です。正常範囲内です!!
大気中に約20~21%しかない酸素ですが、78%という大部分が窒素です。その他はアルゴンが約1%二酸化炭素が0.03%だそうです。
大量に存在している窒素で何か有効活用できないものですかね?こんな私のような素人でも思いつくことですから、もっともっともっと賢い人達も考えていると思いますが(>_<)
例えば、石油は有限ですから、枯渇させないためにほぼ無限に存在する窒素で代替えして電気を作るとか。でも窒素をほとんど利用できないことと、化学反応が起きにくいから大気中に大量に存在しているのかなとも考えました。あくまで私の推理ですので違っていたらごめんなさい。簡単に推理したら上に登場してきたエレベーター内で意識もうろうとした名探偵に怒られてしまいますかね!?