CT検査
CT検査とは
CT検査は、様々な方向から体にX線をあてて、体を通過したX線をコンピュータで処理を行って画像を作っていきます。普段撮影しているレントゲン(X線)画像とは異なり、輪切りの画像が得られるために情報量が多くなり、より詳しく調べることができます。検査時間はベッドに寝て数分で終了します(検査部位によって息止めが必要な場合があります)。また、「いつの間にか骨折」の診断にも有用です。
様々な部位の撮影ができます
様々な部位の撮影ができます内科や外科からのオーダーで、肺や腹部のCT検査をされた患者さんも多いと思いますが、CT検査はとても薄い画像が得られるため、整形外科の領域でも有用です。
特に、手首にある舟状骨はとても小さい骨なので、レントゲン(X線)写真では骨折の有無が判断しにくいですが、CT検査は薄い画像をコンピュータで処理することによって様々な角度からの断面を見ることができるため、骨折の有無の判断がし易くなります。
16列ヘリカルCT装置
当院は最新式の東芝製16列ヘリカルCT装置(Aquilion Lightning)を導入しています。このヘリカルCT装置の特徴は、とても薄い画像を作成でき、輪切りの画像のみではなく、様々な方向の断面の画像を得ることができます。
また、薄い画像を重ね合わせて3D画像を作成することも可能となります。写真は左斜め前から見た骨盤の3Dです。黄色で囲んだ左の恥骨と坐骨に縦に線が入っており、骨折していることがわかります。
最新技術
東芝製16列ヘリカルCT装置には被ばく低減ソフト(AIDR 3D Enhanced)が搭載されており、最大で75%の被ばく線量が低減できます。
脳動脈瘤コイルや人工関節といった体内に金属が入っている部位にはSEMARという金属によるアーチファクト(偽像)低減ソフトも搭載されており、今までよりも金属によるアーチファクト(偽像)が少ない画像が得られるため、診断能が向上します。また、患者さんが入る筒が大きく圧迫感を感じさせません。
左側の写真はアーチファクト低減ソフトなし
右側の写真はアーチファクト低減ソフトあり
アーチファクト低減ソフトを使用すると、大腿骨人工関節付近の黒くアーチファクトになっている箇所が少なくなっています。
メタボリック症候群 体脂肪面積測定
内臓脂肪型肥満に、糖尿病、高血圧、高脂血症の危険因子を2つ以上持つ状態をメタボリック症候群といいます。日本でのメタボリック症候群の診断基準の一つとして「内臓脂肪の面積が100㎠以上」があります。
腹部CTでおへその断面を一枚撮影し、解析ソフトから体脂肪面積を測定します。皮下脂肪面積、内臓脂肪面積の測定ができ、結果をレポートとしてお渡し致します。