いつの間にか骨折とは
必ずしも激しい痛みを伴わず、無症状であることも多く、特に背骨(胸椎、腰椎)や骨盤に多い骨折です。当院ではかくれ骨折・いつの間にか骨折の治療を積極的に行っています。
症状
【最近背が縮んだ、背中が曲がった、腰痛】
などが挙げられ、無症状で痛みを感じない場合もあるので、今でも気づかず生活をしている方もたくさんいると考えられ、単なる加齢のせいと自己判断せず、上記の症状が出たら整形外科を受診してください。
原因は?
いつの間にか骨折の原因として一番多いのが、骨粗しょう症です。骨粗しょう症は骨量が減り、骨がもろくスカスカになってしまった状態で、くしゃみや尻もりをついた際などにちょっとした外力がかかるだけで骨折してしまうことがあります。また、自分の体重を背骨が支えきれなくなった際にも骨折する場合があります。骨折をすると周りの骨にも負担がかかり、繰り返し骨折してしまうかもしれません。
特に女性は閉経後に骨量が減っていきます。ホルモンバランスが崩れて骨粗しょう症になるリスクが高くなっていきます。
検査方法
X線(レントゲン、CT検査)による撮影や、骨密度検査が有効です。
CT検査
当院には最新の東芝製16列ヘリカルCTが導入されています。ベッドの上に寝ていただき、数分の間に検査は終了します。AIDR 3D Enhancedと言う被ばく低減技術が搭載されており、最大で75%の被ばく線量が低減できます。また、骨の3D画像の提供も可能です。
骨密度検査
大学病院や研究機関に最も導入されているホロジック社のDiscoveryという骨密度装置を導入しています。腰椎と大腿骨近位部(股関節)を測定しますので、他の骨密度測定よりも信頼度が高い装置となります。また、とても少ない被ばく線量で検査を行えます。 こちらの骨密度測定も数分の検査となります。
採血
骨粗しょう症の中には多発性骨髄腫などの恐ろしい病気や内分泌疾患が隠れている場合もあり、それらが疑われる際には採血の検査も行っています。
治療法
骨粗しょう症の治療法としては、運動療法・食事療法・薬などを組み合わせていきます。バランスの良い食事、運動、ストレッチなどを指導します。また、近年骨粗しょう症の治療薬は飛躍定期に進歩しています。当院では患者さんに合った投薬を行っています。