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ノムさん2

コラム

こんにちは。
河野です。

ノムさんの続きです。前回のブログ以降もネットニュース、週刊誌、テレビなどで特集が組まれていました。どの媒体でも悪く言われておらず、近代日本野球の礎を築いた偉人だったのだなと改めて思わされました。
人をあまり褒めないと言われている元中日の監督の落合博満氏でさえ、野村さんは偉大だとおっしゃっていました。

先回の最後で、先輩からノムさんの本を勧められたと書きました。

その本はもうどこかへ行ってしまいましたが、高校生の私にはとても斬新、新鮮でした。ノムさんが言われた言葉の中でも特に心に留めていた言葉は、

三流には無視をする

二流には称賛をする

一流には非難をする

その当時は自分自身の事を思い、非難されるように頑張る!!と思っていましたが、人の育て方のようですね。

 三流・・・プロで芽が出ない人を褒めても、むしろマイナスになるので三流には無視をする。これは厳しいですが、その人の次の可能性(野球以外)のためだそうです。ある意味優しさですね。
 二流・・・褒めて気分を良くさせる。
 一流・・・褒められることに慣れているため、あえて批判をして奮起させる。
      その後に超一流が待っている。

ざっくりこんな感じです。ノムさんはご自身の現役時代の輝かしい記録もさることながら、人を育てる・才能を見抜くことに関しても抜群だったことが伺えます。

とても深い言葉でした。野球界だけには限らず、後輩の指導にもとても役に立つと思います。
私に当てはめてみると、大学病院では部下が何十人といましたので、こいつは出来ると思ったらあえて無理難題を言っていたような気がします。出来ない(?)後輩にもさすがに無視はしませんでしたよ。最後までちゃんと理解できるようについていた「つもり」です。
大学病院を辞める時の寄せ書きには、後輩の言葉で、厳しい指導のお陰で考え方が変わりましたとか、自分の糧にしますとか、お世辞で書かれていたかもしれませんが、間違ってなかったのかなと思ったりしました。こんなこと考えるなんて私も老けましたかねぇ(^^;
とは言っても、その人の育ってきた環境や考え方も違うのでその人に合わせた対応が必要なのは確かです。
そして、相手も自分も少しずつ成長できるようになれれば個としても、そして組織としても成長できるのではないかなと考える次第です。←いつになくマジメぶってみた。

ノムさんの言葉を知ってか知らずか、うちの女房は新人の頃私に、
「私褒められると伸びないのできつくお願いします」
と言ってきたことを思い出しました。確かに、仕事も出来て要領がとても良い後輩だったので、やはりアイツも一流の素質を生まれ持った大物だったのかな?と認識しました。
今では文句タラタラに関して超一流ですけどね~!!

またまた話が飛びましたが、、、古田敦也氏はノムさんから褒められたことがないらしいですよ。
やっぱり古田スゲー!!

 

最後になりましたが、野村克也さんのご冥福をお祈りいたします