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ワシミ整形外科

温故知新

コラム

こんにちは。
河野です。

近年、医療の進歩・研究やコンピュータの発達により、たくさんの薬が創出されています。
私が子供のころは、熱が出たり、虫に刺されたりすると祖母が庭に生えている‘アロエ’を摘んできて、患部に貼付していました。
↑アロエは抗炎症作用・抗菌作用があり、別名「医者いらず」と言われており、何か病気に罹ると我が家では大変重宝してました。

先人たちの知恵を元に??アロエを使用していましたが、野生のオランウータンが薬草で自分の顔の傷を治療したと言う記事を見ました。

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/cdf54c59c743ee596cb5b20174a909dce63e7386?page=1

 

簡単にまとめさせていただきますと、

・顔に傷を負ったオランウータンが抗菌・抗炎症作用などがある薬草を使用した

・薬草はふだん食べることのない植物で、わざわざ森の中に探しに行った

・薬草を飲み込むことなく噛み、それを傷口に塗ったり、貼り付けたりした

・その薬草は人間も使用しており、傷口の手当・赤痢・マラリアの治療に使用されている

・数日で傷口は目立たなくなった

・霊長類の特徴である「覗き込み行動(母親や周りを見て覚える)」によるものか

・その行動は一度しか観察されていなことや、どうやって知ったかなど疑問点は残るが、進化の過程に深く根ざしているかもしれない

 

と言った感じです。
なんかすごくワクワクしませんか?
食事、排泄、睡眠、敵から身を守る、生殖行動など、動物が本能的に行動していることとは違い、明らかに傷を治す行為をホモサピエンス以外がしているんですよ!!

私は霊長類の「覗き込み行動」によるものではないかなと考えます。さすがに、生まれ持った本能ではなく、傷を治す行為は先人、いや、先オラウータンの「知識・経験」からきているのではないでしょうか。

次回は動物の本能について少しお話ししたいと思います。