デイケア日記15〜腰痛について〜
ワシミ整形外科で理学療法士として勤務している近藤です。
普段は一回のリハビリ室で患者様のリハビリテーションを行なっています。
今日は先日患者様からぎっくり腰になった後は安静にするべきか?と質問を受けましたので、その内容も含めて書きたいと思います。
腰痛の日本での生涯有病率は83%という数字があります。これは日本人の5人中4人は死ぬまでに腰痛を発症した事があるという割合です。
また腰痛で社会活動(仕事など)を休んだ事があるのが23%です。腰痛を発症した人の5人に1人は仕事などを休んでいるというのが現状です。
また厚生労働省が公表している業務上疾病発生状況等調査では休業を4日以上した人の割合は腰痛が最も高い事が報告されています。
このような数字を見ると腰痛は日本社会にとって大きなダメージを与えている因子であるという事がわかりますね。
では、本題ですがぎっくり腰は「明らかなきっかけのあった腰痛」と定義されています。これを急性腰痛と言います。
ぎっくり腰を発症し、病院を受診したとします。
そこで医者が薬と湿布などで安静にしていてくださいと指示された人と、痛みを感じない範囲で少しずつ動きなさいと指示された人では、安静にしていた人の方が3倍以上も再発の危険性があり、かつ痛みが慢性化する傾向が強いと報告されています。
このことからぎっくり腰を発症しても、極端な安静は避けるべきで、痛みがひどくならない程度に少しずつ動いた方がいいですね。
また腰痛がある人にとって馴染みのあるコルセットですが、コルセットは動いた時の痛みを軽減する役割はありますが、再発を防止する効果は低いと報告されています。
再発予防に1番効果的なのは現段階では運動です。有酸素運動や筋力訓練など適切な運動をすることで、再発予防でき、腰痛に怯える生活から脱却できます!
当院にはラピスというメディカルフィットネスがありますし、理学療法士や柔道整復師による運動指導も行っています。
繰り返す腰痛に悩まされてる方は、一度診察にて状態をチェックしてもらってはいかがでしょうか?