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ワシミ整形外科

骨粗しょう症

骨粗しょう症

骨粗しょう症について

近年、日本は世界一の長寿国となりました。しかしその反面、問題となっているのが骨粗しょう症です。骨粗しょう症は単に骨がもろくなり腰が曲がったり、骨折しやすくなったりするだけでありません。全身のいろいろな組織の老化の代表として現れてくるのです。
特に女性は閉経後に骨量が減っていきます。ホルモンバランスが崩れて骨粗しょう症になるリスクが高くなっていきます。

骨粗しょう症について

年だからしょうがないとあきらめずに、健康な骨を作り維持することが健康寿命を延ばすことに繋がるのです。食事、運動の適切な指導のほかに、今では非常に優れたお薬もできておりその人に合った薬を処方いたします。
また、骨粗しょう症の人は、骨が脆くなると同時に反射神経が鈍り転びやすくなっている人も多いのです。この方々にも、バランス訓練などで反射をよくするトレーニングも積極的に行っています。
骨粗しょう症でお悩みの方、最近転びやすくなった方、ぜひほっておかずにご相談を!

年齢とともに増加する骨粗しょう症

骨密度は女性の場合、18歳くらいでピークに達します。そののち40歳代半ばまでは、ほぼ一定を維持しますが、 50歳前後から低下していきます。
加齢によって骨密度が低下するのは、女性ホルモンの分泌量減少に加えて腸管でのカルシウムの吸収が悪くなったり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる働きが弱くなるなどの理由があります。また、若い頃よりも食事量や運動量が減るといった生活習慣の変化も関係します。

加齢とともに生じる生理的な変化は、ある程度やむ得ないことかもしれませんが、できるだけ若い頃から、食事や運動に気を配ることで骨密度の減少を抑えることはできます。

骨密度検査

当院では大学病院、各地域の基幹病院、製薬メーカー等の研究機関に最も導入されている米国ホロジック社のDiscoveryという装置を使用して骨密度測定を行っています。

骨密度測定の解析は、「YAM;Young Adult Mean(若年成人平均値)」を用います。20~44歳の若い人の骨密度の平均値を100%として、現在の自分の骨密度が何%であるかを比較します。

骨密度検査により、カルシウムやリンといった骨量を抽出し、その骨密度をYAMと比較するといった形です。 その結果、YAMが80%以上は正常、70~80%は骨量減少、70%未満は骨粗しょう症の可能性が高くなります。

測定した解析結果をお渡し致します。現在の骨密度、若い人と比較した値(YAM)、同年代と比較した値が記載されます。 

                        
骨密度検査

骨粗しょう症の治療

骨粗しょう症治療の目的は、骨密度の低下を抑え、骨折を防ぐことにあります。治療の中心は薬物治療になりますが、骨粗しょう症の発病には、食事や運動などの長年の習慣も深く関わっています。そのため、薬物治療とともに食事療法や運動療法も並行して行い、骨強度を高めていくことが重要です。

骨粗しょう症予防のために

カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の形成に役立つ栄養素を積極的に摂りましょう。 カルシウムとビタミンDを同時に摂ることで、腸管でのカルシウム吸収率がよくなります。また、高齢になると、食の好みが変わったり、小食になったりしてタンパク質の摂取量は不足する傾向があります。 タンパク質の摂取量が少ないと骨密度低下を助長しますので、意識して摂取しましょう。

骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。 散歩を日課にしたり、階段の上り下りを取り入れるなど、日常生活のなかでできるだけ運動量を増やしましょう。骨折予防に有効な運動は、ウォーキング、ジョギング、エアロビクスなどがありますが、ご自身の体の状態にあわせて無理なく続けることが大切です。骨粗しょう症治療中の方や膝に痛みがある方は、運動を開始する前に医師に相談してください。